前回の記事で、タイ語の声調のパターンは、子音によって変わることを学びました。まだ読んでいない方、声調ってなんぞや?という方は前回の記事をぜひ読んでください。
前回さらっと書きましたが、子音は、高子音字、中子音字、低子音字の三つの種類があります。この種類には規則性はないので覚えるしかありません。 今回はこれらの三つの種類について、できるだけわかりやすく説明しようと思います。また、ホーナムについても説明しています。
タイの助のゴーガイ表では、子音字の三つの種類が一目でわかるようになっています。 メニューのタイ語教材>ゴーガイ表 で無料ダウンロードできます。この記事をそのゴーガイ表を見ながら読むといいと思います。
(この記事では、とりあえず促音節tkpは説明しません。次の記事で説明します。)
中子音字
トップバッターは、中子音字です。なぜ、最初に中子音字を紹介するのかというと、一番クセが少ないからです。
中子音字の文字供
ก จ ฎ ฏ ด ต บ ป อ
特徴
特に特筆することのない安定した子音字です。3つのグループの中で唯一4つの声調記号をつけることができます。
声調の変化
声調記号なしで第一声調、マイエーで第二声調、マイトーで第三声調、マイトリーで第四声調、マイジャタワーで第五声調、とそのまんまの声調です。動く矢印に合わせるように発音してみましょう。それっぽくなるはずです。
中子音字については、これだけです。お疲れさまでした。
高子音字
次は高子音字です。こいつがなかなかのクセモノです。
高子音字の仲間達⭐️
ข ฉ ฐ ถ ผ ฝ ศ ษ ส ห
特徴
声調記号がないと、下克調(第五声調)になります。マイトリーとマイジャタワーは高子音字には絶対に付きません…ので高子音字の音節は(促音節tkpを除けば) 3つだけです。
声調の変化
中子音字よりもシンプルですね。声調記号がないと第五声調、後は中子音字と同じでマイエーで第二声調、マイトーで第三声調です。先ほども述べたように、マイトリーとマイジャタワーは付きません。
しかし、中子音字よりも声調が少ないにもかかわらず、悪役になっているのは、タイの助の陰謀 次の低子音字に関係があります。
低子音字
ちゃっちゃといきましょう。
子音字の多さに驚かれたと思います。それで、タイ語を勉強する方は、「中、高子音字を覚えて、それ以外は低子音字」という風に覚える方が多いとか。
低子音字のお友達
ค ฆ ง ช ซ ฌ ญ ฑ ฒ ณ ท ธ น พ ฟ ภ ม ย ร ล ว ฬ ฮ
特徴,声調の変化
とにかく、数が多いです。また、声調も他と異なります。
声調記号がないと、平調(第一声調)。マイエーで第三声調になるのがややこしいですね。(中、高は第二声調)。マイトーで、第四声調(ふわっと調)です。
高子音字からの刺客 ホーナム
ここで、ようやく高子音字のヤンキーっぷりをお伝えすることができます。その高子音字からの刺客…それは「ホーナム」です。子音字を勉強された方なら、「そんな子音はなかったじゃないか」と言われるかも知れません。その通りです。ホーナムというのは実は「ホーヒップ」のことです。
こういうのは、アニメーションの方がわかりやすいと思います。
声調が変わるだけで、読み方は変わりません。(マー)
このホーナム、日常用語にもちょくちょく出てくるので、知っておきましょう。
まとめ
少し長めでしたが、いかがでしたでしょうか?子音字の中高低がわかりましたか?
確認すべきポイントは、4っつ
- 中子音字は、4つの声調記号がつく。
- 高子音字はと低子音字は声調が中子音字より少ない。
- 低子音字にหがつくと、高子音字になる(の扱いになる)
おつかれさまでした。タピオカドリンクでも飲んで、脳を休憩させましょう。ちなみに、タピオカミルクティはタイ語で ชานมไข่มุก シャーノムカイムッ(ク)といいます。
ชา(お茶)นม(ミルク)ไข่มุก(真珠)という意味になります。
次回は記事内で出てきた、タイ語の声調を決めるム一つの要素、TKPについて触れたいと思います。