皆さんは、タイ語を学んでいて、「何これ?意味わからへん。なんでこうなんねん(関西弁)」と心の中で毒ついたことはありませんか?このシリーズはそのような理不尽なタイ語の謎に迫ります。
謎1 二つの「アイ」
タイ語の母音を勉強した方ならご存じのใ とไ
この二つ、ちゃんと名前があるのをご存じですか?
ใは
ไは
どっちも発音は「アイ」です。ではなぜ、二つあるのでしょうか?違いは?
まずはこちらをご覧ください。weblio タイ語辞書での検索結果です。
Weblio タイ語辞書は、単語の多さもさることながら、検索したい文字の位置の指定ができる(で始まる、を含む、で終わる など)ので、重宝しています。ありがとうございます。
画像の質が悪いため見えにくいのですが、ใは543、ไは1169とไの方が圧倒的に多いことが分かります。なぜなら、タイ人は外国語を輸入して使う時、(タイ語は外来語がめっちゃ多い)「アイ」という音があれば ใ ではなく ไ を使ったからです。例えば、水素の英語、Hydrogen は、タイ語で
あの有名なゲーム マインクラフトは…?
やっぱりไが使われているんですね〜。
なぜでしょうか?
実はその昔、ใはアイではなく、「アウ(正確にはaǝ)」と発音されていました。それが時立つうちに、「アイ」に変化していったのです。ไのほうは元から、「アイ」という発音だったので、外国から言葉を輸入するときにもไを当てたんだとか。
現に、今でも一部の方言や言語では(ラオス語など)ใをaǝと読むそうです。
まとめ
昔、ใはアイではなく、「アウ(正確にはaǝ)」と発音されていた。それが時立つうちに、「アイ」に変化していった。