タイ語を勉強する時に、個人的に一番ややこしかったのが「声調」です。皆さんもタイ語の声調は規則が一貫していなくて、わからない!と思ったことはありませんか?
今回から、シリーズでアニメーションなども交えて出来るだけわかりやすくタイ語の声調を説明しようと思います。
声調とは?
声調とは、簡単に言えばイントネーションのことです。日本語に声調の概念はありません。でも、外国の方が話す日本語は、少しイントネーションが違って違和感があったりしますよね。同様に、(というかそれ以上に)タイ人は、イントネーションを気にします。声調を間違えると、全く違う意味の言葉になってしまうこともあるので、しっかりマスターしていきましょう。
声調記号
まず、タイ語には4つの声調記号と、5つの音があります。まずは声調記号から。
上の段右四つが声調記号です。が、タイ語のアルファベットはデフォルトで既に声調を持っているので、それも含めて声調は5つあると言うわけです。
5つの声調
※サイトや本によって微妙に矢印に形が違うのですが、タイの助では、音声を可視化した、こちらのサイトhttps://slice-of-thai.com/tones/ を参考に矢印の形を決定しました。また、第一声調、第二声調…というのが一般的ですが、いまいちパッとこない方のために、タイの助オリジナルの呼称も書いておきました。ご参考までに。
これがタイ語の五つの声調です。ぜひ生のタイ人に読んでもらって、発音を練習してください。グーグル翻訳の音声機能は(声調の違いがわかりにくいので)お勧めしません。こちらのサイト で(英語のサイトですが)正確な発音を聞くことができます。
中止音字という子音字のグループは、4つの声調記号で、5つすべての声調を表現できます。上のようにマーマーマーマーマー ガーガーがーガーガーとイントネーションを覚えるタイ語学校もあるようです。タイ人のお友達に読んでもらって5声調マスターしていきましょう。
3人の子供
ここで注意したいのが、それぞれの声調記号が、5つの声調に対応するわけではない、ということです。つまり ้ (マイトー)がついている単語の声調は同じ、というわけではないのです。(めんどくさいですね)
例えば下の二つの単語には同じ声調記号 ้ (マイトー) がついていますが、違う声調です。
タイ語の声調は、上に述べたように、声調記号だけで決まるわけではありません。
次の三つの要素が関係しています。
- 子音字が中子音字か、高子音字か、低子音字か。
- 声調記号の有無
- 末子音字が、k,t,bであるかないか。
この三つを確認すれば(ほぼ)、タイ語の単語から声調を見つけることができます。
声調記号による記号の変化は、子音字の種類(中高低)に依存します。それで、この順番で書きました。
タイ語に触れたことがない方は「声調記号の有無」以外については、チンプンカンプンかと思います。この二つについては下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、タイ語の声調の概要を見ていきました。ポイントは下の3つ。
- 声調記号は4つ、声調は5つ。
- 声調記号が同じだからと言って声調が同じというわけではない。
- 声調は声調記号のほか、2つの要素で決まる。
次回は、声調を変える最初の要素、高子音字、中子音字、低子音字を見ていきます。